本ページは、高校生研究者が自主的に実施した 津波避難シミュレーション研究の概要をまとめたものです。 高校生の研究として信頼性には限界がありますが、 鎌倉市の防災に関わるご担当者の方に、 参考としてご覧いただければ幸いです。
以下の動画で、研究の背景・方法・主要な結果を順番にご説明しています。 先にこちらをご覧いただくと、以降の内容がより伝わりやすくなります。
※ 動画が表示されない場合は こちら から直接ご確認いただけます。
いずれも研究上の知見であり、実際の政策判断にあたっては 専門家によるさらなる検証が必要と考えています。
南海トラフ巨大地震による津波が到達まで8分という厳しい条件でシミュレーションを実施したところ、 全体の平均生存率は18.4%という結果になりました。 全員が即時避難した場合は29.9%、 避難支援アプリ「TENDEN」を全員が使用した場合は34.9%(約1.9倍)まで改善しました。
地域住民の生存率が33.1%であるのに対し、 一般来訪客(観光客)の生存率は15.6%にとどまりました。 この差は、土地勘の有無・避難距離の長さによるものと考えられます。
要因を標準化しオッズ比で分析すると、生存率を最も下げるのは 「避難先までの距離」(0.45倍)と「避難開始の遅れ」(0.48倍)でした。 属性そのものは変えられませんが、避難開始を早め、混雑を避けるという 状況は変えられます。
シミュレーション上、砂浜からの出口が限られているため、 海水浴客の避難がごく一部の出口に集中し、 群集事故のリスクが高まる密度に達することが確認されました。
観光客数が多いほど、また方向感覚(土地勘)を持つ人が多いほど、 むしろ混雑は悪化する傾向も確認されました。 単一の推奨ルートに人が集中することの危険性を示す結果です。
一方、避難支援アプリ「TENDEN」の導入率を上げるほど混雑のピークは下がり、 導入率80%以上で危険水準を下回りました。 混雑が予想される出口から避難路を増設するなど、 自治体レベルでの対応もあわせて有効と考えられます。
以下はあくまで検討の一例として提示させていただくものです。 高校生の研究として信頼性の面で限界があることをご承知おきください。 ご判断はすべて担当者の方にお委ねいたします。
開発済みの多言語対応アプリ「TENDEN」のURLを、 鎌倉市の防災案内ページに掲載していただける可能性があればご検討いただければ幸いです。
TENDENアプリへのQRコードを印刷したカードを、観光案内所や主要避難所に置いていただく形が 考えられます。QRコードの素材はご提供できます。
シミュレーション結果(全29シナリオ・各3回平均)のデータをご参考として提供することもできます。 避難計画の検討や研究機関との連携の参考としていただければ幸いです。
シミュレーションの知見をもとに設計・開発した観光客向け津波避難支援アプリです。 スマートフォンから今すぐご確認いただけます。
https://masatosprojects.github.io/tenden-app/
使用した数理モデル:後藤・村上式(動的津波伝播)、Tobler関数(地形歩行速度)、 Klüpfelモデル(群衆密度による速度低下)。 空間データは国土地理院FG-GML、OpenStreetMap、国土交通省PLATEAUを統合して使用しています。
本研究は高校生の自主研究であり、専門家による査読・検証は現時点では限定的です。 公開中の分析レポートと技術概要は下記よりご確認いただけます。
本研究にご関心をお持ちいただけましたら、 まずはメールにてご一報いただければと存じます。
ご返信をいただけた後に、研究資料の詳細送付や、 ご都合に合わせた説明の機会(30分程度を想定)についてご相談させてください。 もちろん、資料のご参照のみでも歓迎します。
高校生の研究として、できることには限りがありますが、 少しでもお役に立てれば幸いです。
メールで連絡する 高校生研究者 / KAMAKURA SIM Project